「自己受容」と「自己実現」を叶えるヨガ

2018年2月21日齋藤大輔
2018年2月21日2018年5月24日

はじめまして。うみそらヨガ主宰、齋藤大輔と申します。私は伊豆半島を拠点に、レッスンを開催しています。ヴィンヤサパワーヨガ、リラックスヨガ、マインドフルネスなど様々なクラスを開催していますが、どのクラスにおいても、共通した隠れメインテーマがあります。

それは、「自己受容」と「自己実現」です。

自己受容とは、ありのままの自分を受け入れること。自己実現とは、自分が何をすれば幸せなのかを知っており、そのように生きられること。

なぜ、この二つがテーマなのかというと、私自身が心のバランスを崩した時に偶然出会ったヨガによって、ありのままの自分を受け入れられるようになり、ヨガ講師になって、多くの人達にレッスンを受けてもらえるという、幸せな生き方を実践できているからです。ヨガは自己受容と自己実現を叶えるために最適なツールであると実感しています。

ヨガが自己受容と自己実現に適している理由を私自身の体験を通して、お話させていただきます。数年前、引っ越しや肉親の死、転職などの大きな変化が立て続けに起こり、想像以上のストレス状態になってしまいました。馴染めない職場や、友人が一人もいない新しい土地で、孤独を感じ、元々強かった劣等感がさらに強化され、他人はみんな自分を見下しているという妄想に囚われ、どうやって生きていったらいいのかわからなくなり、世界から光が消えたように、心が闇に閉ざされました。そんなとき、本当に偶然出会ったヨガ。しかもアシュタンガヨガというかなりハードなヨガを体験することになりました。先生は男性でしたが、生徒さんは女性ばかり。身体も心も強張っていた私は、美しくしなやかにアーサナをおこなう女性たちを見て、強烈な劣等感を覚えます。

「くそっ、やっぱりヨガの才能もない。ダメ人間だ。」と自己否定していました。そんな私の思いを知ってか知らずか、先生はサンスクリット語と英語の誘導のあいだに、日本語でこんな言葉を私たちにかけます。

「首から上は無色透明。」

「人と比べず自分の身体を感じて。」

「最大限深めたら、あとは手放しありのままを受け入れて。」

そんなメッセージを受けながら、毎週レッスンを受けていたら、いつの間にか他人と比べることが少なくなり、うまくアーサナができない自分を受け入れられるようになりました。夢中で続けていくうちに、身体と心に大きな変化がありました。身体は二か月後に-5kg、腹筋が割れていました。そしていつの間にか、日常生活においても人と比べることがなくなり、劣等感がとても小さくなり、普通に人と話せるようになっていました。ダメな自分でも、かっこ悪い自分でもいいんだ。ありのままの自分を受け入れられるようになっていたのです。

そして自分の身体と向き合うように、他人や外側のことに振り回されなくなった自分の心に向き合い、「本当は何がしたいのか、どうすれば私は幸せなのか」と心に問いかけました。「ヨガを実践すると心と身体が軽くなる!これを今苦しんでいる人に伝えたい!」と思い、ヨガ講師になると決意。私の心を救ってくれた先生、のちにマインドフルネス瞑想の本を多数出版し、日本中を講演することになる吉田昌生先生に弟子入りしました。先生と生徒の関係から、師匠と弟子の関係になり、夢だったヨガ講師になりました。そして忙しくなった師匠のクラスを私がすべて引き継ぐことになり、多くの生徒さんの心と身体の幸せをサポートするという自己実現を叶えました。

ヨガは、ありのままの自分を受け入れ自己受容を育むことで、他人の評価や、表面的な感情に左右されることなく、どう生きれば幸せなのかに気づくことができます。この文章は心を込めて書いています。お会いできないあなたへ言葉の波動が届き、ほんの少しでも心と身体が楽になっていただけたら幸せです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。