アジャストメントってなんのため?

2018年8月4日櫻井麻美
2018年8月4日2018年8月4日

ヨガのレッスンに出ると、アジャストメントといってインストラクターからアーサナの最中に体に触れてやり方を教えてもらえるときがあります。経験したことがある方もいるかもしれませんね。直接体の使い方を教えてもらえるので、「足はこっちに向けるのか!」とか、「ここに力を入れるんだ!」とダイレクトにわかるのでいい気づきになります。

アジャストメントは本来、生徒さんが正しく体を使うために、インストラクターが生徒さんをサポートをする意味で、レッスン中に行われます。決して間違いを直すものではありません!よくアジャストメントされると「わたしはできていなかったんだ」と落ち込んだり、「みんなの前で間違いを指摘されて恥ずかしい」と思う方が多いのですが、そんな風に思うことはありません!アーサナとは快適でいて、なおかつ安定している必要があります。これは、ヨガの聖典と呼ばれるヨガスートラにも書いてあるとっても大切な教えです。アジャストメントはそのためにもっと効果的に体を使うにはどうしたらいいのか、をお伝えしているだけなのです。もちろん、怪我をしないように体の位置を修正することもあります。でも、それはみなさんの安全のためです。アジャストメントされたからといって、自分はだめなんだ、と思うのではなく、こうした方がより心地よく体をコントロールできるんだ、と感じていただければインストラクターとしては嬉しい限りです!

実は、アーサナに間違いはありません。アーサナは自分の今の状態をよりしっかりと捉えるためのものです。だから、体がうまく動かせる人も、そうでない人にも意味のあるものです。きれいなアーサナができる、できないのジャッジメントではないのです。やりたいことは体に意識を向けること。自分にはこんな体の使い方のクセがある、とわかれば、じゃあこうしよう、と次につなげることができます。それは体を使うことだけではなく、自分の思考のクセに気づくことにも応用できます。どんな状態でもそれは間違いやいけないことではなく、自分で今どんな状態にいるのか、に気づくことが大切なのです。そしてそれをうまく自分でコントロールする、その気づきの手段としてのアジャストメントがあるということを理解しておくと、レッスンの受け方も変わるかもしれません。

より良いプラクティスの時間を過ごすヒントになりましたか?自分をありのままに受け止めて、より自分を肯定してみてくださいね!