第1章 本当の自分(ゴール)探しは苦難の旅
30〜40項 ゴールに達成する障害とは?!
復習ですが、5つの思考のうち4つは苦悩を引き起こす思考でしたね?そして、苦悩に陥ると、苦痛感、絶望感、身体の震え、呼吸が不安定などの症状が出ます。今回は、その4つの思考によって引き起こされる心体的なサイン=”障害”とその対応方法について。
1.病気(肉体的無能)
✔︎八支則の最初の3段階ヤマ(5つの訓戒)・二ヤマ(5つの規範)・アーサナ(坐法)
✔︎四無量心(慈心・悲心・喜心・捨心)
慈ー誰かの幸福を共に悦ぶ心
悲ー誰かの不幸を共に悲しむ心
喜ー誰かの良い行為を共に喜ぶ心
捨ー誰かの悪い行為に僧悪や共感を持たない心を想念の対象として繰り返し思い浮かべる
2.無気力(知的惰性)
✔︎八支則の第4段階プラーナヤーマ(調気法)
呼息と止息に注意を向けて呼吸する
3.疑念(猜疑)
✔︎八支則の第5段階プラティヤハーラ(制感)自然の中や静かな場所で五感を制御し、内側に意識を向け、聖なるものに集中
✔︎感覚器官への集中(サマタ)瞑想
鼻の先、口蓋、舌の先・中央・付け根が代表的な対象
4.不注意(散漫)
✔︎八支則の最後の3つの段階【総制(サンヤマ)】
ダーラナ(集中)・ディヤーナ(瞑想)・サマーディ(三昧)
✔︎蓮華の形の心臓に意識を集中させると太陽や月のような光がビジョンとして見える、光と輝きについての瞑想
5.不精(怠惰)
✔︎欲望から離れた聖者の心を対象にした瞑想
6.不摂生(執念)
✔︎夢や熟睡で得た体験を対象にした瞑想
そして7〜9からは、障害の結果の障害になります。
7.妄想(妄見、真理に反する)
✔︎万物(除く悪いもの)の中で心に惹かれるものを対象にした瞑想
そして、
8.ゴールを達成する能力の欠如
9.ゴールを達成しても維持できない
1〜7を解消すれば、既に8と9は解消されています。結果、私達が本来持っている目には見えない小さい物から大きな物まで広がる真実を理解する力、世界を繊細に観れる力を思い出せるのです。
次回は、いよいよ1章最後の項サマーディの更なる段階についてです。
(続)
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