第2章 本当の自分探しの実践方法 10〜18項 苦しみって根深い!
前回出てきた苦悩(クレーシャ)という心の状態の5つの根源、覚えてますか?これらについて、苦しいと認識できてたらクリヤーヨガで対処していきます。しかし、潜在的な苦痛の根源(スークシュマー)と呼ばれる、普通の意識では認識できないものがあるんです。これは全て過去の業の結果。過去とは、私達の通常の認知感覚器官では認識できない前世のこと。この結果はカルマと呼ばれ、以下の3種類があります。
✔︎プラーラブタカルマ
現世以前の結果が現世で発現するカルマ
✔︎アーガミカルマ
現世の結果が現世で発現するカルマ
✔︎サンジルタカルマ
現世、現世以前の結果が来世で発現するカルマ
カルマは善業(プンニャ)の結果は楽となり、悪業(アプンニャ)の結果は苦となる。しかし、楽も結果としては、欲や執着となり苦となるんでしたね。結果としてカルマは、苦でしかないのです😱 そのカルマは私達に、現世で以下のような影響を及ぼします。
✔︎どんな生き物としてこの世に存在するか?(境涯 ジャーアーティ)
✔︎どの位生きるのか?(寿命 アーユス)
✔︎生涯における幸福、不幸の数(経験 ボーガ)
全てのカルマを解消するのは大変そうですが、ヨガ実践者はサンジルタカルマの解消にフォーカスしていれば良いみたいです。そして、もう一度VOL4&5を読んでみてください。サーンキャ哲学の話に戻ります。色々と苦悩について細かいこと言ってきましたが、一旦脇に置きましょう。
オフマットで活かすヨガの知恵! vol.4
オフマットで活かすヨガの知恵! vol.5
ざっくりと苦悩とは、
プルシャ=見るもの
プラクルティ=見られるもの
これらの同化から始まるんでしたね?
ヨガのゴールは三昧でこの同化を解放すること。
今まで細かく深く掘り下げていった苦悩は、プラクルティの3つの構成要素であるグナ(動的なラジャス、静的なタマス、中庸的なサットヴァ)の結びつき方の違いなんです。どの様にグナが化学結合するかで、苦悩の種類が変わる?そんなイメージ持ってもらうとわかりやすいかと思います。
グナ??ですよね?
次回は、そのグナについて深くみていきましょう!!!
(続)
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