オフマットで活かすヨガの知恵! vol. 15

2019年2月10日Dai
2019年2月10日2019年2月10日

第2章 本当の自分探しの実践方法 19〜26項 サーンキャ哲学の世界観

今までのおさらい。

✔︎人は苦悩か?苦悩じゃないか?の状態しかない

✔︎その苦悩を引き起こす心の状態とその根源

✔︎それらを取り除く際の障害とその対処方法

を説明してきましたね?

サーンキャ哲学の世界は、人の数だけあるプルシャ(霊魂)と地球に一つしかないプラクルティ(物質)から成り立っていて、プラクルティは以下の3つのグナ(エネルギー、素粒子?)の性質から構成されています。

純性エネルギーのサットヴァは、軽くて明るくて何かを照らす作用、快の性質をもつもの。

動質エネルギーのラジャスは、誇負と不安から行動する作用、不快の性質をもつもの。

鈍質エネルギーのタマスは、重く覆い隠され停止する作用、痴鈍の性質をもつもの。

この3つのエネルギーが化学変化を起こして、皆さんが体験されている世界が成り立ってるのです。その化学変化によって生成される世界とは

1.アリンガーニ

3つのエネルギーの均衡が取れてる状態。プラクルティそのもの。

2.リンガマートラ

微妙にその均衡が崩れた状態。ブッティ(元意識)状態。

3.アヴィシェーシャ

物質が現れる前の状態。アハンカーラ(自我)状態。

4.ヴィシェーシャ

特徴がある物質が生まれた状態。

そして、ここからマナス(意識)状態とタンマートラ(微細元素)状態に分かれていきます。マナスとは、五感覚器官(耳・身・眼・舌・鼻)、五運動器官(発生器・手・足・生殖器・排泄器)に分かれます。タンマートラとは、五微細元素(声・触・色・味・香)、五粗大元素(空・風・火・水・地)に分かれます。私達は、マナスがタンマートラに作用して現実・物質世界を作り、またマナスを通してそれを体験します。

難しいですよね???

わかりやすく言うと、私達の見ている現実は、外からの情報をマナスという感覚器官が受け取り、それがタンマートラという身体の器官に反応を起こして作られるのです。この仕組みを1つ1つ丁寧に分析することが瞑想を深め、三昧への入り口となるんですね。

次回は、八支則の概要についてです。

(続)