オフマットで活かすヨガの知恵! vol.3

ヨガに纏わるインド哲学の流れ

2018年8月12日Dai
2018年8月12日2018年9月7日

今回は、ヨーガスートラまでのヨガに纏わるインド哲学の流れを簡単に追って行きます!

まずは〜紀元前25世紀インダス文明から続く口承の教えを紀元前15〜5世紀に編纂した聖典、ヴェーダ。リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダ(密教の基)の4種類あり、それぞれ本集、祭儀書、森林書、奥義書(ウパニシャッド)の4つから構成されています。

そして!!!紀元後1〜5世紀、ウパニシャッドの思想(輪廻転生etc)を起点にインド六派哲学(学派)が誕生します。これらを哲学的に説明した3種類の世界の根本的な成り立ちで分類すると、、、

超越的一元論(世界は心から物質が生じた!)
ミーマーンサー(祭式理解の為の言語論)
ヴェーダーンタ(別名ウパニシャッド哲学。バガヴァットギータを聖典する秘教)

二元論(世界は心と物質から成る!)
サーンキャ(精神と物質原理の厳密二元論)
ヨーガ(ヨーガスートラを教典とする心身統一して解脱を目指す実践哲学)

唯物的一元論(世界は物質から心が生じた!)
ニヤーヤ(論理の追求による解脱を目指す)
ヴァイシェーシカ(自然哲学)

(今は、こんなのがあるんだ〜という理解だけでOK!)更に!欲張って、ヨガとも深い関係のある教えを2つ。

まず、アーユルヴェーダ!リグヴェーダやアタルヴァヴェーダ、または六派哲学から生命や医学に関する部分を抽出したもの。ヨガと同じサーンキャ哲学がベースで、ヨガと姉妹関係にあるとも言われたりしてます。

そしてもう1つは、バガヴァットギータ!紀元前5世紀〜紀元後2世紀に成立したヒンドゥー教の最も重要な聖典でインド二大叙事詩の1つマハーバーラタの一部。ヨガの古典とも言われ、キリスト教の聖書と同じくらい世界中の人から愛読されている物語。

ヨーガの教えという観点からは、ヨーガスートラは玄人向けに、バガヴァットギータは素人向けに書かれたものって感じですかね。まぁ、どっちも難解ですが(*_*)

さて、次回は、ヨガのベースとなるサーンキャ哲学についてお話しします。

(続)