オフマットで活かすヨガの知恵! vol.6

第1章 本当の自分(ゴール)探しは苦難の旅1〜3項 ゴールに達成する人って?

2018年9月30日Dai
2018年9月30日2018年10月17日

YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH
(ヨーガハ チッタ ヴルッティ ニローダハ)

直訳は、ヨーガとは、心の動きを抑制(止滅、停止)すること。
つまり、ヨーガの目的は、心の動きの抑制によって達成される。

復習ですが、目的とは、本当の自分に出会うこと(プルシャとプラクルティの同化からの解放)でしたね?。私達は、幼少の頃から周囲に対して、”認められる”ということを多かれ少なかれ求めて成長していきます。そして、

誰かの期待に答えること
周囲との調和を大切にすること
足りないものは努力して埋めること

など、社会的な能力が高まると共に本当の自分(プルシャ)を忘れて、外的な要因で変化してきた自分(プラクルティ)を本当の自分だと思い込んでしまうんです。これがサーンキャ哲学で言われる苦しみの根源、プルシャとプラクルティの同化のプロセスになります(ちょー簡易的説明ですが?)。

では何故、この同化を解放して本当の自分を見つけるのに心の抑制が必要なのでしょうか???心は、思考が働くことで動きます。思考が抑制されれば、自ずと心も抑制されます。思考とは、育ってきた家庭や教育などの環境から影響を多分に受けています。また、色々と暴走する癖(生命維持の為に危険を事前に妄想する傾向があり、未来と過去を想像すると7割は不安な気持ちになる)もあったりします。

皆さんは、慌てた時や緊張した時などにドキドキが止まらなーいって経験ありませんか?思考は、私達の脳を使って行われる行為ですが、実は思考の癖に私達が支配されていることもよく起きています。そんな支配された状態では、本当の自分なんて見つかりっこありませんよね。だから、抑制して静かにしてもらう必要あるんです。

抑制する手法として有名なのが、マインドフルネス。今ある呼吸に集中することで、それ以外の思考を抑制するんです。ただ、これではまだプルシャを見つけるには程遠いんですけどね?

次回は、揺れ動く心とは何か?について説明しますね。

(続)