今日は、心の2つの状態とそれを引き起こす5つの思考の状態について説明します。まず心の2つの状態についてですが、
苦悩か?
苦悩でないか?
です。何か気づきました?苦悩しかないですね。実は、苦悩の反対である快楽を使わないことには意味があるんです。それは、快楽と苦悩は煩悩で表裏(陰陽)の関係でセットなんです。因みに煩悩とは、仏教用語で心身を悩ませ、苦しめ、煩わせ、汚す心の作用のこと。ポジティブシンキングなんかもこの類です。ポジティブシンキングを心掛けると漏れなくネガティヴシンキングもセットでついてくると覚えておくと良いと思います。
で、”苦悩でない”とは、非煩悩で中庸的なもの。中庸とは儒教用語で良いも悪いもなくただ調和のとれた丁度いい〜って感じの意味。ゴールである本当の自分を見つけるには、心がまずこの状態でいることが大前提になります。自然の中に身を委ねていると、それを感じることで思考が止まり、心がただ穏やかで静かになる。。。そんな事をイメージしてもらうと良いかと思います。
次は、心の状態を作る5つの思考の状態について。
✔︎プラマーナ(正しい知識の状態)
感覚器官が統合され、直感が冴えているような状態。
✔︎ヴィパルヤヤ (誤った知識の状態)
思考が自由に動き回っている状態。私達が思考の癖の虜になっている状態。
✔︎ヴィカルパ (空想や迷想)
これも思考の癖。生命安全機能が働いてるか、現実逃避機能が働いていて意識が今にいない状態。
✔︎ニッドラー (眠り)
寝ている時の状態。記憶はないけど思考が止まっているわけではない。その証拠に夢を見たりしますよね。
✔︎スムルティ (記憶)
これは私達の通常の思考状態。過去の経験から思考パターンを検索している状態。
さて、心が動かない、つまり苦悩でない思考はどれでしょうか?プラマーナ、ニッドラー、スムルティがそーだという説明もありますが、私自身は、プラマーナだけかな?と思っています。
次回は、自分探しの旅ってどんな事をするのかについて説明しますね。
(続)
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