プラマーナ(正しい知識)以外の思考状態だと人は苦しくなるんでしたね。ここで言う正しさとは、現在の私達の常識の範囲で考えられる正しさとは違います。何故なら、アインシュタインの言葉を借りると、『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクション』だからです。プラマーナは、自分に繋がって思考が動いて直感が冴えてる、即ちゾーンに入った状態とも言えるかもしれません。
このヨガの旅では、この状態を知るためにプラマーナ以外の思考状態を抑制することを学んでいきます。ここでは、具体的方法論(八段階からなる八支則、第2章以降で説明)ではなく、それをり組む姿勢、在り方について書かれています。
私はビジネスマンでもあるんですが、同じやり方でも在り方の違いでアウトプットが大きく変わる事を様々な仕事で経験しています。この方法論をいきなり語らないところに、さすがパタンジャリ先生!なんて思ってしまいます?。
さて、前置きが長くなりましたが、その姿勢や在り方とは、以下の2つになります。
1つ目は、アビヤーサ=弛みのない努力
どれだけ努力するのか?ある本の例えが分かりやすかったので引用します。座位のツイストで有名なアルダマッチェンドラアーサナ、そのマッチェンドラ(魚の王)は、偉大なグル(ヨガの指導者)になる前に大魚に飲み込まれ、その大魚のお腹の中で12年!?修行してヨガのゴールに達成しました、、、というくらい献身的な姿勢での努力です。
2つ目は、ヴァイラーギャ=無執着
執着してる時ってどんな時でしょうか?私達の感覚として良しとされている、何かの目標に向かって頑張る、何かを得ようと身に付けようと結果に拘る行為自体、執着のある行為です。皆さんの中で何か達成したら嬉しい!とかでなく、ただ夢中になれているプロセスだけで喜びに満ち溢れている、そんな経験ないですか?その結果を手放している在り方が無執着ですね。
さて、今回は旅での姿勢や在り方について学べたので、次回はゴールについてお話しします!
(続)
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