オフマットで活かすヨガの知恵! vol. 9

第1章 本当の自分(ゴール)探しは苦難の旅 17〜22項 旅のゴールって?

2018年11月25日Dai
2018年11月25日2018年12月8日

本当の自分の呼び方について、以下の4つがインドでは代表的なものになります。

✔︎プルシャ(純粋意識)
✔︎アートマー(真我)
✔︎ブラフマン(不変の存在)
✔︎サット・チッタ・アーナンダ(存在・知・限りなく満ちたもの)

本当の自分に出会うには、瞑想を深めプラマーナ以外の思考を抑制した状態、三昧(ザンマイ、サマーディ)に到達する必要があります。従って、旅のゴールは『三昧に到達する』とも言い換えることができます。

因みに、パタンジャリ先生の優しさからか、生まれつき瞑想について神レベルな人もいるけど、誰でも熱誠を持って取り組めば三昧に到達できるよ、なんてことが書かれてます?。

さて、三昧の状態にはいくつかの段階があります。この項では、最初の2つの段階、有想(うそう)三昧と無想(むそう)三昧の2つを説明します。

1つ目は、有想三昧(サンプラッニャータサマーディ)。

これは、分析の瞑想と言われて、この瞑想を通して、自分が自分と思い込んでいるもの(具体的には、物質的な世界・感覚情報・心の動きと自分の中にいる意識)とを区別していきます。ヨガで現実はマーヤ(幻想)であると言われています。これについて分かりやすく説明してるのは、マトリックスの世界観でしょうか。

現実=情報×自分の中の臨場感

この臨場感について分析して行くのが最初の瞑想です。何故、私はこの情報に対してこの様な臨場感を持って反応しているのか?この段階では、この問いが大切です!

2つ目は、無想三昧(アサンプラッニャータサマーディ)。

この瞑想を通して、完全に自分とは単なる意識だけだという認識、理解を深めていきます。深いですよね。巷で流行っているメディテーションは、1つ目の瞑想の入り口くらいですから。この段階でプルシャとプラクルティはほぼ別々という状態になります。しかし潜在的な記憶は残っており、次の段階に移ります。が、それについてはこの章の最後にまた説明します。

それでは、次回は神様へのお祈りについてお伝えしますね。

(続)