ヨガのレッスンの最後の時間に、シャヴァーサナがあります。寝っ転がって目をつむり、ただ呼吸を繰り返し静かにする時間なのですが…先生の声ではっと意識を取り戻し、寝てしまった!と気づくという経験は誰しもしたことがあるのではないでしょうか?ホットヨガなどではシャワー室に並ばないで済むようにシャヴァーサナの時間になると、どんどん外に出ていく人がたくさん、なんてこともありますね。でも、シャヴァーサナって実はちゃんと意味がある時間なのです。
アーサナの目的とは
ヨガのレッスンは体を動かすアーサナがメインで行われますが、本来アーサナは体を鍛えたり、柔らかくするためだけのものではありません。アーサナの目的はヨガのゴールである瞑想の完成に向けて体を整えたり、マインドを集中させていくこと。より自分の体と心に集中して感覚を研ぎ澄ませていく作業です。「呼吸を感じましょう」、「自分に意識を向けましょう」などの言葉がけをよく聞きますね。いつも外にばかり向いている意識を、自分の内側に戻してあげることで集中を高め、より瞑想の完成に近づけるために行うものです。
シャヴァーサナは寝てしまったら意味がない!
では、シャヴァーサナは何のためにあるのでしょうか?実は、シャヴァーサナは瞑想の時間です。アーサナで整った体と心でさらに自分に集中していくための時間です。瞑想の時間ですから、集中しなければなりません。寝てしまうということは、集中していないということですから、本来はシャヴァーサナの時間は寝てはいけません!(でも、やっぱり、眠い時は…眠いですけれど。)
アーサナはシャヴァーサナのためにある!?
ヨガの教えにもあるようにアーサナで体を整えたり感覚を研ぎ澄ませるのは瞑想のためです。つまりレッスンの最後にあるシャヴァーサナの為にアーサナがあるといっても過言ではないのです。じっとしているだけのつまらない、無駄な時間では決してありません。呼吸や体の状態、マインドに意識を向けてみましょう。細かいところまで意識を巡らせ、より自分に集中してみてください。だんだんと瞑想の感覚がつかめてくると、アーサナとは違う心地よさに気づくはずです。
リラックスしながらも、集中してみましょう。ほかのエクササイズにはない、シャヴァーサナ時間をじっくりと味わってみてくださいね。
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