ポーズができなくったってヨガはできる!

2018年3月10日櫻井麻美
2018年3月10日2018年5月24日

体を動かすヨガをしていて、できないポーズが出てきたことはありませんか?おそらくよほど身体能力の高い人以外は誰もが一度は経験したことのある場面です。大人数レッスンだと特に、みんなができているポーズを自分だけができないとなんだか恥ずかしいような気持ちになることも…

でも、実はそんな風に思わなくていいのです!!なぜなら、本来ヨガのポーズは人それぞれ、みんながみんな同じ完成度である必要はないからです。逆に、そのように思うことでむりやり自分のレベルに合わないポーズをとると何が起こるか…体に過度の負担をかけることで怪我につながったり、呼吸を妨げることになってしまいます。

“アーサナ(ポーズ)は安定して快適でなければならない“のです。そういった観点から見ると、無理やりポーズをとることは全くヨガではありません。ヨガのポーズは自分のありのままをとらえることが目的の一つです。今の自分がどういう状態なのかを注意深く見ていく作業です。今、自分は安定しているのか、安定していなければどうすれば安定するのかを探っていきます。快適であるのか、快適でなければどうすれば快適になるのかを探っていく必要があります。つまり、誰かに言われたことをそのままするだけではなく、その中での現状を見つめて、どのように体を動かせばよいのかを自分で考えていく作業なのです。

そのようにしていくと、おのずと一人一人のポーズは変わっていきます。同じポーズをとっていても体の状態によって最適な姿勢が変わっていくので同じである必要がないのです。だからこそ、体の状態がどんな状態であれ、ヨガができます。

もちろん上級ポーズを目指すことも、とても大切なエッセンスです。ですがそこには必要な鍛錬があります。それをすっとばして、チャレンジすることはただ体を痛めつけてしまうことにつながりかねません。鍛錬を続けていけばおのずと余分な力を必要としないでより上級のポーズができるようになってくるはずです。

体の柔らかい人でなければならない、筋力がなければならない、それは一般的なヨガの上級者のイメージでしかありません。ヨガは誰にでも平等にできるものです。ポーズができないから、向いていないと言ってやめてしまう方、自分に合わないポーズをとることで怪我をしてやめざるを得なくなってしまう方、そういった方々がいるのも事実です。それはとても悲しいことだと感じます。

是非、たくさんの方に、ヨガを楽しんでもらえるよう、自分のポーズを自分のペースでできるヨガが広まることを願います。みなさんが、素敵なヨガライフを送れることを心から願います!