ヨガで冬支度(呼吸編)

2018年10月31日Hideko
2018年10月31日2018年11月14日

本日は前回の『ヨガで冬支度(ポーズ編)』に続いて、『ヨガで冬支度(呼吸編)』をお伝えさせていただきます。

呼吸とは、私たちが生きている限り絶え間なく継続している行為ですが(だからこそ?)その行為に意識を向けることってほとんどありませんよね。通常の呼吸は、1分間に約15回されているといいます。しかし、消化不良や発熱、風邪、咳、また恐怖、怒り、性欲などの感情の乱れによって体調が狂ったとき、呼吸の数は増えます。これは、なんとなく分かりますよね。。。心臓の鼓動とともに、呼吸も荒くなるあの感触です。

通常の呼吸では、24時間に21600回息を吸って吐いています。ヨギーは一生の長さを日数ではなく、呼吸の回数で測るので、呼吸を長くすれば、それは長寿につながるとされています。そのくらい、深くて長い呼吸が生命にとって大切であるとされているわけです。ヨガを深めていくと、驚くほどの種類の呼吸法があることに気づきますが、その中でもこの季節にお勧めな呼吸法が、意識した鼻呼吸ができるナディーショーダナ呼吸法(片鼻呼吸法)です。ちなみにサンスクリット語の『ナディー』は気の通り道である『経路』の意味で、『ショーダナ』は『浄化』という意味なので、この呼吸法の目的は神経の浄化、まさに大きな季節の変化に影響される自律神経の乱れを整えるのにうってつけというわけです。

その他にも、マインドをクリアーにする、平静を取り戻し持続する、ストレスを軽減するなどの効果も。年末にかけて、気持ちばかりが焦ってしまうこの季節、無意味なSNSへの投稿や閲覧に使用している本の一部の時間を、この呼吸法を使用したメディテーションタイムに使ってみませんか?

姿勢

  1. 背筋をのばせる姿勢で座ります。(正座・胡坐なんでもOK、骨盤をしっかり立てます。)
  2. アゴを引き、首筋を伸ばします。
  3. 右手は、薬指と小指を曲げて、親指で右鼻腔を押さえる
  4. 左手は、人差し指と親指で輪を作り残りの指は伸ばして、「智慧の印」を結び、左膝の上に置きます。

呼吸法

  1. 右手の親指で、右鼻を塞ぎ、左の鼻の穴から、息を吸い込みます。
  2. 左薬指と小指で左鼻腔をブロックして、右鼻から息を吐きます。そのまま、また右鼻から息を吸います。
  3. 右鼻をブロックして、左鼻から吐く。
  4. 1~3をセットとし、約10回セット繰り返します。

☆左右の吸気と呼気は同じ長さで行いましょう。はじめは難しいですが、辛抱強く続ければ同時間行えるようになります。