皆さんはヨガの練習をしている時に音楽はかけていた方が良いですか? それとも、完全な静寂の中で行いたいですか?こればかりは本当に人それぞれだと思いますが、今回はヨガの練習中に流す音楽が私たちに与える影響、そして私たちの曲を選択する上での嗜好についてお話ししたいと思います。ヨガをすることと、音楽を聴くことは一見全く別の行動のような印象を受けますが、実は両者が私たちにもたらすメリットには多くの共通点があります。
1、心、体、呼吸とリズムが繋がる感覚により一種の瞑想状態になる
2、不安感、コルチゾール=ストレスホルモンを低下させ、認知能力を向上させる(これは科学的にも証明されています。)
3、国境を越えて、愛を感じる事ができる。
4、自己と宇宙の境を取り外し、フローに身を任せてみることができる など。
よって、曲の選択を間違わなければ、ヨガの練習に音楽を流すことに否定的になる理由はいと私は思います。
では、曲の選択についてですが、これもかなり個人的なものになります。あるアメリカ人の男性は、恋人である女性に別れを告げられてどん底状態のときに駆け込んだヨガスタジオでボブマリーの“Three Little Birds”がかかって、相当救われたと言っています。一方インドのアイアンガーヨガのシニアティーチャーは、音楽は我々の心を乱す雑音以外ではない、もしヨガのレッスン中に音楽を使用するのであれば、インドのスピリチュアルな曲にとどめるべきである。西洋音楽は感情的過ぎて、我々の中にある怒りさえも呼び覚ましてしまうとまで言っています。
このように未だに“ヨガと音楽”については色々意見のバトルが繰り広げられているようですが、皆さんはどう考えますか? そこで、私もいろいろ考えたのですが、ヨガをするときにかけたい曲というのは、個々の生まれ育ったカルチャーや経験が嗜好に影響するのではないかと思ったのです。ヨガは素の自分に戻れる時間であり、自分のアイデンティティを確認し受け入れる時間です。それを助長するようなBGMは自分の気持ちを確認して受け入れる作業に一役かってくれるはずではないでしょうか?
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