人の悩みはほとんど人間関係に起因するものが多いといわれます。人とのかかわりの中で気持ちがすれ違うことで悩んだり、トラブルに発展することはたくさんあります。そんな時、人の気持ちがもっとわかったらいいのに!と思うことはありませんか?ヨガで人の気持ちを理解する‘なぜ’を身につけましょう!
ヨガで身につける‘なぜ’って?
ヨガはポーズをとることだけではありません。自分のことについて深く考えていくのもヨガの一部です。自分の感情や考えに気づいたり、そのように思うことの原因を探っていくことで自分の今の状態を丁寧にとらえていくことも大切なエッセンスです。それは、‘なぜ’を投げかけていく作業です。
「なぜ私はこのように感じるのだろう?」「なぜ私はこの言葉を言ったんだろう?」「なぜこの行動をしたのだろう」と一つ一つの自分の行いについて注意深く、客観的に分析していく必要があります。そうすることによって自分を理解し、自分が求めているものを見つけ出すことができるのです。
相手にも‘なぜ’を使ってみよう
人に言われた言葉に傷ついたりイライラしたりする前に、‘なぜ’相手はそのように言ったのか考えてみましょう。自分の思っている意味で使った言葉ではないかもしれません。または、何か相手にも事情があり、仕方なく言った言葉かもしれません。
例えば、「○○すべきではない」と言われたことは自分のことを気遣って言った言葉かもしれませんし、もしかしたら相手はそれで痛い目を見た過去がありもう二度とそのような思いをしたくないから言った言葉かもしれません。そのように相手の態度や言葉にたいしても‘なぜ’を使うことで、一方的に自分の価値観でとらえていたものも今までとは違ったとらえ方ができるかもしれません。
人のことを完全に理解するのは難しいことです。ただ、‘なぜ’と理由を考えることで相手の真意が見えてくることがあります。それは自分の捉え方を変えることにもつながります。いつでも傷ついたりイライラするときというのは自分がそのように物事を捉えてしまっていることが原因です。相手を変えることは難しいですが、自分を変えることはできます。 ‘なぜ’を使ってより客観的に事実をとらえてみましょう。ただ、気を付けたいのは相手と良好な関係を築くことが最善ではない場合もあるということ。相手と距離を置くことも一つの手段です。自分がどうするべきなのかをしっかりと判断し、心地の良い人間関係の中で過ごせますように。
シェア