ヨガをするには避けては通れない呼吸。ヨガのレッスンを受けるとき、インストラクターから呼吸をしましょう、と言われます。ゆっくり呼吸をしたり、ポーズをとりながらもたっぷり呼吸をしますよね。ヨガには呼吸法もたくさんあるし…なぜそんなに呼吸が大事なのでしょうか?
呼吸はエネルギーを体内に取り込む手段
古来からのヨガの考え方では体は入れ物。入れ物にいいエネルギーを満たすことでより良い状態にすることが、ヨガのゴールであるいわゆる悟りに近づくために必要だと考えます。
体にエネルギーを満たすために呼吸が必要不可欠です。呼吸をすることで外の世界に存在しているエネルギーを体に取り込みます。呼吸が途切れれば体は動かなくなります(つまり、死です)。呼吸がうまく巡らなければエネルギーはしっかり取り込まれず、体もうまく機能しません。より体を機能的に動かしたり、より悟りに近づけるいいエネルギーの状態を目指すために呼吸をするのです。
呼吸法は調気法とも呼ばれます。エネルギーを整えるから調気法なのです。こういった意味もあり、ヨガでは呼吸を大切にするんですね。
リラックス効果もある!
科学的な観点でも呼吸は大切です。自律神経を見てみると、通常は緊張すると優位になる交感神経と休息の時に優位になる副交感神経が交互になることでバランスが取れています。ですが、ストレス過多になると交感神経が優位になりっぱなしで自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
自律神経は通常、意思とは関係なく動きます。ですが呼吸と自律神経だけはリンクしています。つまり、呼吸を意識的に変化させることで自律神経のバランスを変えることができるのです。深く長く吐く息は副交感神経を優位にします。イライラして交感神経優位になっている時はヨガでゆったりした呼吸をする事でリラックスすることができるのです。
ヨガが他のエクササイズと違う点の1つに呼吸があります。このように呼吸のもたらす恩恵をたっぷり感じながら、ヨガをしてみてはいかがでしょう!
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