意外と知られていないヨガとピラティスの違い

2018年8月7日八尋ハンナ
2018年8月7日2018年8月7日

ヨガ初心者の方で、最初ヨガとピラティスどちらを始めるか悩んだ経験がある方もいるかもしれません。似たようなマットを使って、似たような洋服で、似たような動きをしているヨガとピラティス。見てるだけでは、違いはわかりませんよね。ヨガにも種類がたくさんあるため、ピラティスと似てると感じるヨガもあるかもしれません。しかし、ヨガとピラティスは全く違う運動です。この記事では、ヨガとピラティスの違いを歴史から詳しく説明します。

ヨガ、ピラティスの歴史

ヨガとピラティスの違いは、歴史を知るとよくわかります。

ヨガの歴史

ヨガは、今からおよそ4000年〜5000年前にインド地方発祥と言われています。ヨガは、僧侶たちが、精神集中、瞑想など、修行行法の一環として始めたのがヨガの起源と言われています。そのため、ヨガの本来の目的は、心身ともに健康を目指しています。特に心の安定を保てる体作りを基本としています。現在でもヨガのレッスンには、瞑想が取り入れられています。

ピラティスの歴史

ピラティスは、1920年代にドイツ人のジョゼフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が開発したエクササイズです。元は、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリに使われたことが始まりです。収容所にあるベッドの上、という限られた小さなスペースで行ったトレーニングがピラティスの起源。体幹トレーニングを中心に、落ちた筋力を取り戻し、体の回復を目的としていました。

ヨガ、ピラティス呼吸法の違い

ヨガとピラティスの大きな違いは、呼吸法です。

ヨガの呼吸法

ヨガの基本的な呼吸法は、腹式呼吸です。ヨガでポーズと同じく重要とされているのが呼吸法の「プラーナーヤーマ」。腹式呼吸の方法は、

  1. 鼻(口)から空気を吸い込み、お腹を膨らませる。
  2. 鼻(口)から空気を吐きお腹を凹ます。

腹式呼吸により深い呼吸になるため、リラックス効果を得られます。

ピラティスの呼吸法

ピラティスの呼吸法は、胸式呼吸です。漢字の通り胸を意識して行う呼吸法。胸式呼吸の方法は、

  1. 鼻から空気を吸い込み、横隔膜を下げ、助骨(肺)を広げます。息を吸った時、お腹が膨らまないように注意しましょう。
  2. 口から助骨(肺)に溜まった空気を外にだし、広がった肋骨を戻します。

まとめ

ヨガとピラティスの歴史、呼吸法の違いをご説明しました。ヨガでも、パワーヨガなど運動量の多いヨガは、ピラティスに似ていると感じる方もいます。しかし、最初にご説明したヨガとピラティスの歴史からわかるように、発祥の起源が異なるため、体の使い方、動かし方に違いがあります。どちらを始めていいか悩んだ時はご自身の目的で考えてみることがおすすめです。リラックスやストレッチなど気分転換を目的としている方はヨガ向き。インナーマッスルを鍛えボディメイクを目的とする方はピラティス向きです。