櫻井麻美のインタビュー

2018年1月16日櫻井麻美
2018年1月16日2018年5月24日
櫻井麻美(さくらいあさみ)です。 20歳の時に初めてヨガに出会い、もう10年以上になります。第一子出産後、インストラクター資格を取得しヨガを伝えています。体を動かすヨガに限らず、ライフスタイルの中でヨガの実践をしています。そういう意味では、日々の生活そのものがヨガのプラクティスとも言えます。 インストラクターとしては、いろんなジャンルの方々にヨガを伝えています。ティーチャートレーニングクラスでは、インストラクターになりたい方へ、ヨガスタジオではビギナーから上級者へ、ママ向けクラスでは妊婦さんや子育て中の皆さんへ。 どのクラスでも皆さんの生活にヨガが浸透していくよう、私なりにお伝えしています。
伝統的なシヴァナンダヨガが好きです。
前後に唱えるマントラや、シークエンスで心身ともにクリアになる感覚が一番感じられるからです。
ライフスタイルそのものです。ものの見方、捉え方、思考や、そこから派生する言葉ひとつひとつや行動全てに影響を与えます。価値観を整えてくれるツールでもあります。
より自分のことが分かるようになりました。私たちは、自分のことを案外知らないまま生活しています。今何を思っているのか、何故そう思ったのか、何をしたいのか、何故そうしたかったのか…ヨガのプラクティスを通じて自分を観察していくことで、今の自分の状態に気付きやすくなりました。
特にどれだけやらなければいけない、という期間は定めないでいいと考えています。プラクティスはアーサナヨガだけではありません。日常の行いひとつひとつもヨガです。そういう視点でみるとどんなにアクロバティックなアーサナができようと、日常がおろそかではその人はヨガの利得を得ていないと考えます。反対にアーサナをしなくても日常の行いで十分に利得を得ている人もいると言えますね。
生きること全て、です。
目の前の生徒さんが自分に意識を向けるお手伝いをすることがヨガティーチャーの仕事だと思っています。どんな言葉を使って、どんな方法を使って意識を尊重していくかを生徒さんによって使い分けることが必要です。そのためには揺るぎない自分自身の信念がまずは必要だと感じています。
私たちはどうしてもどこかに異常があったり健康な体から外れてしまうことに恐怖や嫌悪を抱いてしまいますが、どんな状態であれ、今のその状態をいい悪いのジャッジメントなしに捉えることをお伝えしています。だめなところをよくしなければという視点ではなく、うまく調和を取るにはどうすればよいのかを考えます。
自分からコミュニケーションをとることです。ですが、お互いの望む間合いは忘れないようにすること。
「先生」にならなくてもいいので「あなた」らしくいてくださいという言葉は今も大切にしていますし、TTの生徒さんにもお伝えしています。
ヨガに対しては色々なイメージがあります。100人いれば、100通りのヨガがあるのです。誰一人として同じ生き方ではないように、ヨガも人それぞれ。みんながそれぞれのヨガや”生きること”を楽しめるよう、ヨガの輪が広がることを願います。